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eri×L’ANGÉLIQUE “ERI” Collaborated by eri

初のコラボライン『 ERI 』の発売を前にディレクター有馬とeriさんの対談VOL.1を公開。
eri×L’ANGÉLIQUE
“ERI” Collaborated by eri
ランジェリーク初のコラボラインERIが2025年11月に発売されます。
コラボレーションの相手は、デプトカンパニー代表・アクティビストのeriさん。
「 L’ANGÉLIQUE 」ディレクター有馬とeriに、今回のコラボレーションについてお話を伺いました。
eri
「私はランジェリークの前身だったクロエの時代から大好きなんです。クロエとの出会いで「下着って大事だよね」と気付き、それが20代後半くらいでした。
見えないものにもお金をかける、可愛い下着は自分の為であるという感覚が身についてきた頃。
セクシーで、着やすくて、レースが美しく上品。そういう印象でした」
有馬
「ランジェリーという考え方だけでなく、クロエコレクションの一部に下着があるという考え方だったので、トレンドや世界観がきちんとあったんですよね。私も元々ユーザーでした」
eri
「お会いして話した時に、下着に関する感覚が近いなと思ったんです。
大好きなブランドからコラボのお話をいただいて、すごく嬉しかったです。
今回ご一緒させていただいて、私は下着に関しては素人ではあるけれど、可愛さの裏には技術やノウハウがあり、妥協なくものを作ることの楽しさみたいなものを思い出させてもらいました。
お洋服とはまた違う細やかさやこだわりがたくさんあって」
有馬
「下着はとにかく行程と関わる人が多いんです。だからこそ、世に出す責任がとても大きい。
着心地が悪いと結局は着なくなってしまいますし、可愛いという見た目だけでなく、それと同じくらい心地よくないといけない存在なので修正を何度も何度も重ねます」
eri
「世の中の捉え方として、下着は消耗品であり、すぐ壊れても仕方がないものとして作ってしまうことも可能ではあると思うんです。
けれど全くそうではなく、長持ちすることもきちんと考えていることも信頼しています」
有馬
「たくさん買って欲しいというより、たくさん着て欲しいんです」
eri
「10年以上前のランジェリークの下着、まだ着れますから(笑)今日つけているブラウン( ※COLINA ノンパテッドブラ /#LIAA858 )も、日常遣いには見えないアイテムに一見見えて、セクシャルな可愛さと着心地どちらも完璧。
そしてすぐ乾き、丈夫。それって驚くべきことなんです。このブラウンとか絶妙ですが、どうやってカラーパレット組んでるんですか?」
有馬
「素材をまず選び、そこから色が決まっていきます」
eri
「最初の打ち合わせからあまりにスムーズで、悩んだ記憶がないです(笑)」
有馬
「私もです(笑) レースの下着も作りたいねという話になった時「希少なレースが少しだけ残ってしまっていて、それで作ってみませんか?」と提案したら、すぐに気に入ってくれて。
2017年、2024年と使ったレースなのですが、こんな風にマットレースは希少なので、残っている分を蘇らせられたらと思っていたので本当に嬉しいです」
eri
「こんなマットな感じのレースはなかなかないですよね。そしてこのレースがなぜ希少なのかお聞きしたら、その原因には温暖化があって…」
有馬
「そうなんです。だからこそ、eriさんとうちの残布が交わって新しいものに蘇るってすごくいいなぁと思って」
eri
「私自身があったらいいのにと思っていたヤクコットンを使えたこともとても嬉しいです。
ちょっと普段のランジェリークにはない感じで、でもフィロソフィーは感じられる。当たり前ですが、暖かくて気持ちよくて着心地がいい。
今までランジェリークを着たことがない人やレースなどが少し苦手だという人、そんな方々にも入口として試してみて欲しいです」
有馬
「やはり天然素材は、呼吸をしてくれるので、暖かいけれど蒸れない。着心地の良さは着ると日々実感できると思います」
eri
「ものを作るって、多面的な考え方や捉え方が必要だと思っていて、素材、知識、ファッション、トレンド、どれかに偏ることなく学びながら、そこにカルチャーや歴史などで肉付けしていった結果、ここにしかないものが出来上がると思っているんです。
肌触りのことだけを考えていたら、これは完成していないと思います。
直接肌に触れるものだし、体は動かすので、何度も何度も調整を繰り返し、下着ってなんて難しい領域のものづくりなんだろうと思いました。楽しかったです」
eri
「下着を誰かに見せるために買っても構わないのですが、それが回り回って自分のプレジャーのためであるということがこのブランドの根源になると思います。
分かりやすいセクシーとは距離を置いているのだけど、でも色っぽさみたいなものはすごく感じて。ランジェリークの下着って情景が浮かぶんですよね。
物語を感じられる。そういう部分が好きなので、コラボレーションでもそういう存在であることは意識していました」
有馬
「eri さんもきっとたくさんのレースを見てきていると思うのですが、膨大なレースを見ているとたくさんの花がありますよね。
でも「こんな花って実際にはないよね、きっと人間が考えて生み出した花だな」と感じるようなものがいくつもあるんです。
けれど、花の存在そのものを描こうとしたようなものを見ると、本物の花を見たときのように心惹かれることがあり、その出会いによってこれで作りたいという気持ちが湧き上がったりもして」
eri
「このコラボのいいところは、話し合うときにムードボードを作っていないこと。私が洋服を作る時、
絵画や風景からイメージを起こしていくことはあるけれど、具体的なものから浮かぶことはないんです。
そういったインスピレーションがどこからくるのか、という部分も有馬さんとすごく近かったので本当にスムーズに完成しました」
コラボレーション“ERI”のカラーはチャコール、ヤクの2色。デザインはブラが3点、ショーツ、ボディスーツ。
肌触りのいいヤクコットンと残布であるレースを2人が多角度から捉えながら作り上げていったコラボレーションは、ランジェリークらしくあり新鮮でもあるものに。
*発売日:2025年11月頃を予定。/アイテム詳細、発売スケジュールはオフィシャルサイト内にて随時配信。
VOL.2へつづく
EDIT&WRITING 柿本 真希 / PHOTO 八木 咲
