『 THE MOOD 』

#下着再考

VOL.35 『完璧なんてないと思っていたけど 』
        L’ANGELIQUE 名品図鑑 MUSETTE ボディスーツ

Writing : 柿本真希 @makikakimoto

MUSETTE ボディスーツ

タンクトップショルダーは肩からずれ落ちにくい構造.

・カップから肩まで続く美しいVネックライン

綿混パワーネット素材でお腹を柔らかに保護
天然素材特有の吸水感と肌あたりの優しさ.

股下のスナッパーの角を丸く縫製することであたりを軽減.

・伸縮性の優れたウレタンパッドが柔らかに包む

・パッドの肌側は綿100%天竺

・ウエストラインまで深くU字にカッティングすることで美しいバックスタイルが実現

L'ANGELIQUE愛のキッカケが、この定番シリーズMUSETTEのボディスーツ。
何が良いのかは細かく上記にピックアップしましたが、兎にも角にも“優しさが詰まっている”ということ。
背中のカッティングが腰までグッと開いていることで背中の肉を拾わない、股下のスナッパーが食い込んだりしない、綿混パワーネット素材で涼しい、でもお腹が守られている安心感がある、シースルーアイテムに重ねた時に透けたシルエットが美しい、肩紐が見えてもいやじゃない、ボディスーツなのでお腹のあたりがもたつかない、無駄のない真っ直ぐなVネックラインがちょうどいい深さ、洗ってもすぐに乾く...などが、私の感じるこのボディスーツの優しさ。
何かを選ぶとき、買うとき、どこか小さな部分をちょっとだけ我慢したりしていることは誰しも多々あるはず。ちょっとだけ痛いなぁ、ちょっと寒いんだよなぁ、もう少しだけVが深かったらなぁ。そういうちょっとだけ我慢は、当たり前。大人になった私は知っている。期待しすぎてはいけない、完璧なんてない。でも、着るたびに思う。このボディスーツはやっぱり全方位完璧。そんなことある?と独り言が出るくらいに。
もちろんそこには相性というものも介在しているとは思いますが、でもやっぱりこれは逸材なんです。着てみないと分からないこの気持ち。一目惚れしたあの日から、着るたびに無敵だなとずっと感じさせてくれていて、それはこれからも続いていくと思う。

柿本真希 | Maki Kakimoto
エディター・ライター・ディレクター
編集、ライター。衣食住子と幅広く編集・原稿・連載・インタビューを担当。
2年間のアシスタント期を経て2001年独立。2012年からニュージーランドにて母子留学を2年半。
2014年秋に帰国後、編集・ライターに加え、ディレクション・キャスティングなど多岐にわたって活動中。